亀乃清凜の対戦記録

3割は正義に与えられる

ニドキングについての基礎考察

おはようございます。亀乃清凛です。

 

レートでは良い結果を残せませんでしたが、今期、前期ともにニドキングについて考えていたのでメモとして残しておきます

(以下常体)

 

1:ニドキングというポケモンについて
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ニドキング ドリルポケモン

しっぽの いちげきは でんちゅうを まるで マッチぼうのように まっぷたつに へしおってしまう。

タイプ どく じめん

特性 どくのとげ とうそうしん ちからずく

種族値 H81 A102 B77 C85 D75 S85

 

力ずくによって強化された特殊技の使い分けを得意とする技のデパート。その変幻自在さから、相手をしたくないと考えるトレーナーも多い。PGLでの持ち物は命の珠、気合いの襷、こだわりスカーフの順となっており、力ずくと相性の良い命の珠がやはり大きな割合を占めている。今回は力ずくニドキングについて考察しよう。

 

2:力ずく対象の技について

知っての通り、力ずくとは「追加効果のある技を、追加効果が発動しなくなる変わりに威力を1.3倍にする」という特性である。多くの技を持つニドキングの技の中でも特に有用と思われるものを以下に記す。

 

ヘドロウェーブ ヘドロ爆弾 毒突き

地 大地の力 地ならし

シャドーボール シャドークロー

電 10万ボルト 雷 雷パンチ

岩 岩雪崩

氷 冷凍ビーム 吹雪 冷凍パンチ

炎 火炎放射 大文字 炎のパンチ

闘 気合い玉

 

このあたりだろう。

他にも力ずく対象ではないものの有用な技としてふいうちやなみのりがある。これだけを見れば特殊型ではなく種族値の高い物理型で良いのではないか、とも考えられるが、ニドキングというポケモンが地面タイプを持つため、飛行タイプのポケモンを後出しされやすいという性質を持つ。

そして、現状いる飛行タイプは霊獣ランドロスボーマンダギャラドスといった「いかく」特性を持ったポケモンが多数おり、実際に自分も後出しされたため、火力にブレが生じる物理型は自分としては推奨しない。

また高火力の地面特殊技が打てるということがニドキングアイデンティティーである、ということも理由の一つである。

基本的な技構成は大地、ヘドロ、冷凍ビーム@1だと思う。残りの一枠はパーティーに合わせてカスタマイズして欲しい。

 

3:持ち物について

ニドキングは1でも述べた命の珠、気合いの襷、こだわりスカーフの3つが主な持ち物であり、持ち物によって役割対象も若干変わる。それぞれについて述べたい。

 

命の珠

力ずくといえば命の珠、とばかりに持たせられる持ち物。実際強い。自分よりも遅い相手の弱点を高火力で撃ち分けられるのが強みであり、具体的にはH252振りカプ・レヒレが控えめ252振りヘドロウェーブで確定一発。臆病でも乱数(六割程度)で落とせる。他にも火炎放射でHDナットレイを確定一発(同じく臆病なら乱数)、H252ギルガルドを大地の力で乱数一発と、半端な受けポケモンでは止められない。

しかし大きな弱点として上からの攻撃に弱いことがあり、特にカプ・テテフに対して何も出来ず縛られてしまうことは大きな欠点である。他にもリザードンにこちら不利なじゃんけんを強いられる、冷凍ビームを持ってもランドロスに対して安定しないなど、素早さが高い相手に対して裏でのケアを考えなければならないのが難しいところである。自身の耐久も高くはないため個人の読み、プレイングが試される玄人むけの持ち物とも言えるだろう。

 

気合いの襷

上から弱点で殴ってくる相手に対して一度限りの行動保証を与えてくれるアイテム。精神的にも安心出来る。これにより、多少削れた相手の積みアタッカーを広い技範囲で確実に倒すストッパーとしての役割が得られる。また、不意討ちを持たせることにより珠では相手取るには厳しかった相手の襷持ちアタッカーも倒すことが出来るようになる。襷テテフは知らないしそのときばかりは追加効果で毒引かないかなってなる(力ずくなのでry)。

しかし、先制技やS操作技を持つ高耐久ポケモンを倒しきれないまま突破されてしまう場合もあるため、注意が必要。具体的には上で挙げたポケモンが確定二発になり、HDポリゴン2への気合い玉が確定3発となる。因みにD無振りであればどのようなアイテムでも確定二発なので覚えておくといい。

挑発を絶対に撃たれないという強みを活かして先発に出てステルスロックを巻き、自身も高火力で攻める機転作りニドキングもここに入るが、個人としてはその場合闘争心として物理技や凍える風を採用するべきだと思う。

 

こだわりスカーフ

 上から殴られて困るならさらに上から殴れば良いじゃない、と言わんばかりのアイテム。自分はこれを最終的に使用していた。無補正252振りで実数値205となり、準速フェローチェ抜きを達成する。これによって、襷、スカーフを持っていない高速アタッカー、具体的にはゲンガー、カプ・テテフゲッコウガガブリアスランドロスアローラキュウコン。そして舞っていないボーマンダ等を倒すことが出来るようになる。

逆に言えば以上のポケモンがスカーフを持っていればなにもできずに負けてしまうが、それはつまりニドキングの弱点であるエスパー、地面、水技で固定しているということであり、メガギャラドスの良い積み起点へと変わってくれるのである。なおポリゴン2には勝てない。

奇襲性能が高く、対面構築よりの相手に強いのが特徴となる。また、先発に出てきやすく放置もしたくないゲッコウガを上から殴れるようになる、というのが一つの大きな特徴であるが、一貫性の悪い10万ボルトか、命中が不安な気合い玉を狭い技スペースにいれる事を強いられるため、役割対象としないことも手である。

弱点を突かなければそこまでの火力が出ないニドキングの技が固定してしまうのは非常に痛く、裏でのケアとサイクル感覚が必要となってくる持ち物である。

 

以上が今期ともに戦ったニドキングの話である。誰かの役に立てば良いのだが。